フィラデルフィア
なんといっても、この映画のハイライトは、主人公が両親の結婚記念日のパーティーに実家に戻り、裁判をおこすことを告げるシーンです。エイズとゲイの偏見が、家族にもいやおうなく向けられることになるのですが、家族がその覚悟を語ります。父親が「愛している息子だ。誇りだ。」と語り、母親が「偏見に負けるような子どもにには育てなかった。」と語ります。
確か、テレビドラマの「アリーmyラブ」にも同じようなシチュエーションの話がありました。弁護士がエイズで解雇になるのですが、ドラマが進むなかで、解雇した経営者はなんども「エイズへの偏見などない」と強弁します。しかし、真実が次第に明らかになっていきます。実は、この経営者は子どもをエイズで亡くしていました。愛するものをエイズで奪われていく・・・その悲しみはもうたくさんだ・・・それが解雇の本当の動機でした。
「フィラデルフィア」は明らかな偏見がありながら、それをひた隠しにして、解雇する。一方のドラマでも、偏見があるのだけれども、エイズがすでに社会に深くはびこっている。偏見との闘いも広がっている。・・・結局、両方とも解雇に対して多額の賠償が命じられるのですが、この二つのストーリーの違いに、アメリカの変化を私は、感じたものです。
さて、実はこのDVDを見た理由は二つあります。
公開されて見た時、とても感動したことを覚えています。偏見や差別と闘う人間の勇気と家族(恋人も含めて)愛に、本当に励まされました。この映画を誘ってくれたのは、亡くなった妻でした。そんなこともあって、もう一度見直したいなと言う思いで、レンタルショップでタイトルを見ていたのですが、妻との思い出のある映画は、結構、借りるのに勇気がいります。見終わった感動とは別に、喪失感がただようんですね。今も・・・・実は、かなり落ち込みモードです。
もうひとつ、娘が入院していますが、父親は病院が本当に居場所がないんです。病院はとても親切だし、施設もきれいで文句なしなのですが、年頃の女性の病室にいると、どうしても困ってしまいます。娘の同室の女性も若い方です。あちこちで、女性がパジャマ姿で歩き回っている病室に、男がじっとしているのは、なかなか気づかれするものです。しかも、娘は反抗期真っ最中、「お父さん、もう帰っていいから」と何度も言うものだから、なおのことです。ちょっと前までは、お父さん大好きで、お父さんの側を離れなかった娘も、今では、子ども部屋で大半の時間を過ごしています。怪我が痛くて、わーわー言っていたときは、お父さんが必要でも、元気になってくると、とたんにうざったいようです。(しかし、そう言いつつ、お父さんの面会はたのしみにしているようです)
母親が息子の病室にいるのはどうなんだろうと思わず考えてしまいました。そんなわけで、病院を早々にあとにして家に戻ったのですが、娘がいないと、とたんに家事が楽になってしまうんです。食事づくりもなおざり、洗濯物はがくんと減って、部屋もあまり汚れません。いつもは仕事から帰ってきても、家事がいっぱいあってDVDどころではないのですが、このごろは別の意味で、余暇を楽しんでいる気分です。それも、子どもが案外、元気でいてくれるからだとは思いますが・・・・・。
| 固定リンク | コメント (2) | トラックバック (2)


最近のコメント