学問・資格

2013年10月13日 (日)

TPPの学習講演会とさよなら原発集会に参加してきました

131013_104301 今日は10時30分から、釧路町公民館で開かれた東山寛先生(北海道大学大学院講師/農学博士)の学習講演会に参加してきました。この講演には、来賓として佐藤釧路町長、松浦釧路市副市長、石田白糠町議会副議長、高取標茶農協組合長が参加してくれました。

 TPPの交渉経過や農業分野への影響にふれたあと、東山先生は「フォンテラ」というニュージーランドの酪農メーカーが浜中町を急きょ視察したことに話をすすめました。このメーカーは世界各地に牧場をもつ多国籍企業で、いま、一番伸ばしているのが中国への輸出です。ぐんぐん中国への輸出量が増え、国内だけの生産では対応しきれなくなって、中国に近い日本に新たな生産・輸出拠点をつくろうとして浜中を視察したのではないかと指摘しました。

 日本郵政での「がん保険」の発売禁止から大騒動になった問題でも、結局、落ち着いた先は日本の郵便局網のすべてを使って、アフラックのがん保険を販売することです。TPP交渉のなかで、だれがこれを進めているのか、どんどんはっきりしてきました。多国籍企業が国境を越えて、無制限に水かせの利益を拡大するテコにTPPがなっているのです。肥え太る巨大企業、その一方で多くの国民が貧困ビジネスに取り込まれることになるとも話されました。アグリビジネスが病気ビジネスと癒着し、国民の日99%が貧困層に落ち込んだ時に、これをターゲットに一儲け上げようというのだそうです。貧困層ですから、一人で大儲けを上げることはできませんが、なにせ国民の99%、ひと塊とみればまさに巨大な市場です。ちなみにアグリビジネスと病気ビジネスの融合はすでに始まっていて、いまアメリカでは人間の喘息用に開発されて薬が、餌に混ぜられて牛に与えられています。そうすると、2%ほど、牛の成長が早くなるのだそうです。しかし、そうした牛は屠場に行くと、他の牛とは明らかに違います。戸板を前にしてつま先立ちしてブルブルふるえるのだそうです。薬との因果関係はまだわかってはいないようですが・・・・ちょっと怖くなるようなお話でした。

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 午後2時からは、幸町講演で「福島を忘れるな、再稼働を許すな」さよなら原発くしろ集会に参加しました。今日、10月13日、全国一斉に反原発行動が取り組まれています。少し風が強くなっていましたが、福島の汚染水のことを思うとじっとしてはいられません。

 幸町公園から始まって、北大通りを南から駅前まで、最後は和商市場まで、元気にデモ行進もしました。

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2011年10月24日 (月)

委員会視察で宮崎県と鹿児島県へ

 10240001 今日から市議会の委員会視察です。今晩は宮崎市に泊まっています。さきほど散歩がてらに宮崎県庁を見てきました。

 さて視察の内容ですが、

 明日は宮崎市において、鳥インフルエンザと口蹄疫の対応についてお聞きした後、今回の視察のメインの志布志市をたずね、国際バルク戦略港湾について、お話を伺い、合わせて志布志港を現地視察しますもうひとつ、志布志の地域ブランドの取り組みについてもお話を伺います。

 明後日は、鹿児島県の鹿屋市の「やねだん」と鹿児島市のゆうかり学園を視察します。「やねだん」は人口300人ほどの集落ですが、高齢者を中心に行政に頼らないまちづくり、地域づくりをすすめています。地域ブランドのしょうちゅう「やねだん」や寺子屋など、興味深い取り組みをしているとお聞きしました。また、ゆうかり学園は食品残渣もつかって地域と一体に養豚などをしているとお聞きしています。

 大切な視察ですので、しっかり勉強していきたいと思います。

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2009年1月27日 (火)

高校入試の倍率が発表される

 この4月の高校入試の志願状況が発表されました。釧路学区を見てみると、前年と比べると、普通科では東と江南が倍率を上げています。東は、推薦入学を取り入れたり、オープンキャンパスをやったりと、受験生をふやすためにあれこれがんばった成果も出ているのではないでしょうか。

 それにつけても、倍率を見ると、親として悲しく?なる現実があります。商業の情報処理は1.9倍、工業の土木と工業化学は1.6倍。狭き門になっています。京都の革新府政の蜷川府政のころに、「15の春は泣かせない」というスローガンがありました。大量に高校入試で不合格者を出していた現実をあらため、小学区制・職業科と普通科のミックスなどの手法で、高校を増やしていったことを思い起こしたりします。京都の取り組みは、その後、公立高校のレベル低下と批判された向きはなくはないのですが、中3の子どもに、あえて「受験失敗」の苦い経験をさせる必要があるのか、疑問です。高校は、いまや準義務教育。競争主義からの脱却も必要です。

 確かに、全体の競争率は均すと1倍とのことです。受験生の偏りのこともあるのでしょうが、私はこの間すすめてきた「公立高校の適正配置」の問題も大きいように思います。中卒者が減るからと言って、機械的に間口減、高校統合をすすめてきました。この3月には、星園と西高校が廃校となります。しかもこの間口減は、私立高校に一定の生徒を確保することを前提に、意図的に「ある程度の子どもが公立高校に入れない」ことを考えての間口減でした。私立高校の経営の厳しさも分からなくはありませんが、私立高校の負担の大きさは、一人の親としてなかなか厳しい現実があります。

 私が、気になっているのは明輝高校の倍率です。鳴り物入りでつくられた総合学科で、飛びぬけて高い倍率だったのか、今年は1.3倍まで下がってきました。(それでも十分高いのですが・・・)子どもたちの間でも「少し落ち着いてきたのかな?」みたいな声が出ているとのことです。総合学科の評価は卒業生を何期か送り出してから定まっていくことになるのでしょうが、総合学科の看板はダメとはいいませんが、大して教員の配置が多くなるわけでもない現実や、教員が専門外も含めてたくさんの講義をこなしている現実などが、解決されてきているのでしょうか?

 少しでも多くの子どもたちが、希望校に合格できるよう祈っています。

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