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2019年4月

2019年4月26日 (金)

土地区画整理組合から「特定記録郵便」が届いていませんか

今日、私のブログに寄せられたコメントにもありますが、改めて組合は「特定記録郵便」を組合員に送ってきているようです。ほかの知り合いの組合員の方からも、特定記録郵便が来ましたと、先ほど電話が入りました。

特定記録郵便にしたのは、裁判でも「督促状」がきちんと送致されたかどうかが重大な争点になりました。普通郵便で送ったために、送致を客観的に証明できず、組合は、組合の手元に「郵送した名簿」があること、郵便局に差し出したことは領収書で確認できること、配達できなかったという事故記録が郵便局にないことなどをもって、督促状は送られたと証明しようとしました。一般的には、こうした争いが起きないよう書留などが使われています。こうした轍をふまないよう、配達したことが証明される「特定記録郵便」にしたのではないかと考えられます。催告書の送致が客観的に証明されることで、次の差し押さえの手続きに移りやすくしたのだろうと思います。しかし、特定記録郵便であったとしても、すでに時効が成立していれば意味はありません。ただ、組合は時効は成立していないとの判断の上に、催告書を送付、これから組合は催告書送致6か月以内に差し押さえをする可能性があることを理解しておいてください。

 

今の瞬間ですので、何もしないというのは危険のような気がします。組合は自らの判断で、差し押さえに向かう可能性があるのではないでしょうか。21年に督促状が来ただけで、あとは一切なかったと仮定すれば、私は時効が成立していると思いますが、相手側も弁護士を雇っていますのでまったく理屈のないことはしないと思います。時効が成立していないとの根拠があるのかもしれませんが、最終的には司法の場でないと決着しないかもしれませんが、可能な方は弁護士等にご相談された方がよいと思います。

裁判のことですが、原則的には裁判を起こしている原告と組合の争いのみ、裁判上の結果が出るもので、それを全体の組合員に当てはめるものではありません。これは逆に、組合が敗訴しても原告以外の人に効力が及ばないということでもありますが・・・ただし、当然、最高裁で白黒つけば、かなり有力な根拠にはなると思います。

もし可能な方がいれば、特定記録郵便について、個人情報を黒塗りしていただいて、このメールアドレスに写真で送っていただけませんか?

kazushige.murakami@nifty.com

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2019年4月25日 (木)

昭和中央土地区画整理組合から、新たな賦課金納付通知書(催告)が届いたようです

 対応が遅れて申し訳ありません。最近、私のブログに、督促状が突然来たとの書き込みをいただき調べていました。

そこである組合員のところに届いた「賦課金納付通知書(催告)」という文書を確認しました。この文書と合わせ4月22日付の「賦課金の納付について」という文書も同封されていたようです。

 十分わかっていないことなので、情報も寄せていただきたいのですが、今回の催告書は、賦課金の裁判をしている原告には来ていないようです。

 文書の趣旨は5月10日までに賦課金を納付しないと、釧路市に対して差し押さえ処分を申請し、釧路市が差し押さえを行わなかった場合には、組合自らが差し押さえをするとの通知のようです。分割納付でも構わないとも書いています。ブログに書き込まれた方のいう「督促状」とはこの文書のことでしょうか?

 まず、すでに時効が着ている可能性がありますので、きちんとその点を確認してください。賦課金の請求書が来てから5年後に時効が成立します。ただし、5年以内に最初の一回目の督促状の送達、差し押さえ、一部でも納付すること、納付の約束をすることがあった場合には、その時にいったん、時効は停止し、それから5年後が時効です。督促で時効を止めることは一回しか認められませんから、「督促状」だけが効力があり、それ以降は、一般的には「催告書」という名前で来ると思います。なんにしても、何回送られてきても2回目以降は、時効を停止する効力はありません。賦課金の請求は平成21年度ですから、差し押さえ、分割納付、納付約束がなかった人は時効の可能性が高いと思います。しかし、実際はもっと細かい規定もあり、組合は時効は成立していないと判断して、催告書を送ってきたと考えられますから、まず組合に対して時効になっているはずだ、支払い義務はないと抗議して、組合の主張も聞き取ってください。くれぐれも、納付の約束はしないこと。一人で行かず、信頼できる方の同行を頼んでください。

 

 また、裁判中だからといって、催告そのものが禁止されているわけではありません。裁判は、1審は組合敗訴、2審は組合勝訴、現在、最高裁で審理中です。

 個別に相談したい方は、コメントではなく直接、kazushige.murakami@nifty.comにメールをください。できるだけ、状況についても詳しく書いていただけると助かります。

 もうひとつ、組合の文書は「理事長職務代理者 畠中進」氏となっていますが、理事長は佐藤正義氏でした。何かあったのだろうと思いますが、事情を知っている方は教えてください。

 

 

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