6月議会が終わりましたので、何回かに分けて報告します。
毎議会のように私が議会で取り上げてきたのが就学援助制度です。経済的に厳しい家庭に給食費、学用品代などを支給するもので、小中学校の入学時には入学準備金が出ます。しかし、支給は早くて四月、制服やランドセルの購入には使えません。入学『準備』に使えな

い入学準備金。どう考えてもおかしな話です。しかも、入学前に支給したからと言って、全体で予算額が増えるわけではありません。役所の業務のスケジュールを早くすれば対応できます。
全国で共産党議員の奮闘で支給を入学前に早める自治体が相次ぎ、いまや道内の市で入学後の支給にこだわっているのは、釧路市、夕張市、北斗市など四市だけになりました。いくらなんでもこれはひどい。全道の市の大半が入学前に支給するのだから、釧路市も決断すべきと求めたのは今年の予算議会でした。
この問題で最初から議会で前倒しを求めていたのは私だけでしたが、質問が終わった後に、他の議員からも「この問題だけは村上議員の言うとおり」とか「この際、超党派で市に言いに行きませんか」などと言ってくれるようになり、ついには議会全体が前倒し支給を求め始める雰囲気でした。予算議会では見通しをつけることはできなかったけれど、この流れは止まらないなと強く確信しました。
さて、それから3か月しかたっていない6月議会。岡田議員の質問に答え、市は「31年度の中学校の入学生から入学前支給を検討したい」と答弁しました。実施する自治体が広がったことで、課題としていたことが解決可能であることが確認できたこと。道教委からも直接前倒しするよう働きかけがあったため、というのが理由です。
なにはともあれ、大きな前進に大喜びです。小学校入学について対象としていないこと、支給時期が3月ということだが、実際にいつになるか(釧路市の場合、小学校の卒業式で中学校の制服を着るのが習慣・伝統になっています。これに間に合うと本当に喜ばれます)などについては、私も委員会で指摘・質問しました。
もちろん、決定ではありませんが・・・・引き続き、がんばります。
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