市議会の一般質問に登壇しました。
昨日、市議会の一般質問で、以下の点を質問しました。
1、防災の視点を生かした駅周辺整備
(1)鉄道高架
●自動車避難シミュレーションの前提は、地震発生後30分、津波到着予定時間以内に津波が来ても安全な外環状道路などに、自動車が避難できるかどうかを検証しようとするものです。現状の道路網では、該当する地域を走行中の車両が避難を完了できるまでに54分、これでは安全は確保されません。そこで鉄道を高架化し、南北方向の通過をより容易にするため、鉄道の南北を結ぶ新たな道路網を整備する。5つのケースで、避難時間がどう変わるかをシミュレーションしました。自動車避難シミュレーションで検討した5つのケースのうち、30分以内に外環状道路などの避難目的地まで、自動車避難が完了するケースはどれか。はっきり示していただきたい。
答弁→いずれのケースでも30分では避難は完了しない。
(2)貝塚中央幹線
● 自動車避難シミュレーションでは、柳町公園スクリーン付近から釧路川の東西を連結する貝塚中央幹線の整備が必要と、新たな都市計画道路の整備を求めています。貝塚中央幹線は、釧路川の南側を川沿いに走る道路であり、500年間隔の地震で発生する津波でも水没してしまう危険な路線です。この道路を自動車の避難道とすることで、逆に被害を拡大することになります。津波避難という視点で整備すべき路線ではありません。この点の答弁を求めます。
答弁→都市計画道路として必要な道路であり、防災の点からだけで判断すべきではない。
2、カジノ(IR)
●国の有識者会議が、IR実施法のベースとなる有識者会議の報告書を国に提出しました。これまで釧路市が想定していたものとは大きく異なった結論となりました。IRの申請主体
は都道府県と政令指定都市に限られました。釧路市で頭を抱えることになったのが、都道府県の申請にあたっては、一県一か所の絞り込みが行われるのではないかということです。
7月6日付北海道新聞は「IR実施法案が成立しだい、北海道は有識者会議を立ち上げて候補地を一か所に絞り込み、道内のIR候補地を一か所に限定して国に申請する腹を固めた」と報じました。8月3日付は、「北海道は候補を絞り込めず誘致に向けた戦略も見えない」と政府関係者が厳しい見方をしていることも紹介しています。
認定されるIRは全国で2-3か所です。北海道が3か所のIRを申請したとすれば、北海道はどこがIRの適地か見極める能力も持っていないことをさらけ出すことであり、誘致の可能性を自ら摘むことになります。申請主体を都道府県と政令指定都市に限定したことで、阿寒湖のIRの可能性が大きくしぼんだと、率直に認めるべきではありませんか。
答弁→有識者会議の報告書をもって可能性がしぼんだとは考えて居ない。
●道内の3箇所のIR候補地は集客人数でも収益でも、苫小牧が最も優れ、阿寒湖は最も低いとの道の調査結果が出ています。どうやって、苫小牧やルスツとの競争に勝ち抜くのか。集客や収益の面で国が納得するような提案がされなければなりません。明快に苫小牧、ルスツに勝てるとの提案をこの場で示すことを求めますが、答弁いただきたい。
答弁→阿寒湖のIRはアイヌ文化や自然と調和した世界一級の観光地づくりの施策であり、きらびやかなものを目指しているわけではない。
●報告書には、ギャンブル依存症対策やマネーロンダリング、暴力団等を関与させない規制のメニューが並んでいるように見えますが、鳥畑与一静岡大学教授は「大規模な施設を運営しながら、この規制水準を保つことはかなりハードルが高い。地方都市にIRが整備された場合、どこまで維持できるのか。」と語り、ギャンブル依存症問題を考える会の田中紀子代表理事は「水際対策ばかり並び、依存症患者が増えた場合の具体策は示されていない。」と語っています。ギャンブル依存症を増やすことはないのか、マネーロンダリングを完全に防止できるのか。暴力団の関与を排除できるのか、治安が悪化したり、青少年に悪影響を与えることはないのか、それぞれについてお答えください。
答弁→国がしっかりとした対策を講じると考えている。
3、舌辛川
(1)堆積土砂の撤去
●舌辛川は富士見橋付近で土砂が堆積しやすい河川構造になっています。数年前に大規模な浚渫工事が行われましたが、それ以降は浚渫されず、今では大きな中州ができています。来年1月から3月に浚渫を考えているようですが、関係者との協議が整っていないともお聞きしました。大雨シーズンを迎える前に土砂を撤去するよう、北海道に強く申し入れていただきたいと考えますが、ご答弁ください。
答弁→来年の1月から3月に撤去するが前倒しは難しい。
(2)流木対策
●大量の倒木、流木が舌辛川に流れ込み、それが富士見橋の橋脚に引っかかっています。これらの流木が増水時にはダムの役割を果たし、流木が市街地に流れ出した場合には被害を拡大する恐れがあります。最優先に流木を撤去することは周辺住民は強く希望しています。市の考えをお聞きします。
答弁→来週に撤去する。
| 固定リンク
「市政と市議会」カテゴリの記事
- 昭和中央土地区画整理組合の新たな催告の問題について、組合の事務局長と交渉してきました(2019.05.09)
- 昭和中央土地区画整理組合のことで情報がありましたらお寄せください(2019.02.03)
- 道主催のIR説明会に参加しました(2019.01.24)
- 鳥取の宇倍神社と伊福部昭(2018.08.05)
- 姉妹都市交流二日目 紙すき体験と鳥取砂丘(2018.08.05)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント