保育の未来を考える
「釧路の保育をよくする会」の08年度定期総会が行われ、釧路市の保育のあり方について、さまざまな立場から議論されました。
ひとつは、公立保育園の民営化について。釧路市はH18年度の春採保育園を皮切りに、20年度は北星保育園、そして25年度までに、芦野、桜ヶ岡、鳥取、新富士の4保育園以外の公立保育園を民営化する計画を立てています。私たちは、公立保育園の民営化には反対の立場を取っています。
民営化された他市の例が紹介されました。民営化で一番不安に思うのは5歳児だそうです。慣れしたんだ保育園の先生たちがいなくなってしまうことを、5歳児になるともうしっかり認識していて、様々な反応・パニックが見られます。他にも、民営化で子どもの怪我が多くなったが、怪我の原因について園からの説明がなくなった。保育士からの子育てのアドバイスが少なくなった。ひどいところは、親は雑菌を持ち込むからという理由で、保育園の玄関までしか立ち入らせない。・・・・これでは、親と保育士のコミュニケーションはどんどん減っていきます。
無認可の保育園の厳しい実態も紹介されました。一時間いくらの契約で、年中無休で3桁の子どもを預かっている無認可保育園。ここ10年間で倍加しているそうです。今の公的保育の隙間をこうした施設が埋めています。補助金は一切なしで、保育料が唯一の収入源。そのため、滞納あると経営は費の車です。あっちこっちの保育園に滞納を残して、施設を渡り歩いている悪質な例もあるそうです。
子どもたちのなかには、公立保育園の待機児童もかなりいるとのことです。こうした親のフルタイムで保育園を必要とする子どもと同時に、11時から預かる子、午後から預かる子、週3日だけ預かる子、土日だけの子が混在します。公立保育園では対応できない様々な子がいます。一応の年齢別のクラスがあり、年間の保育計画はあるのだそうですが、簡単にはすまない問題があるそうです。なかには、公立保育園に預けると保育料が高額となってしまう公務員のご夫婦なども利用しているそうです。こうした、子どもたちの多様性が集団保育を基礎とする保育制度とどう折り合いをつけていくのか・・・・・保育の困難さが、劣悪な条件でも頑張っている保育士の献身に支えられていることに、はっとさせられます。
それにしても、保育士の職場にもワーキングプアの波が押し寄せています。保育士の半分は非正規職員。10年同じところに勤めてスキルアップをはかる、さまざまな研修をうけて成長する・・・こうしたことが、正職員には可能であっても、パートの保育士まで対象に進めるには、今の保育園の経営はあまりにも基盤が脆弱です。その仕事をどこかがきちんと責任を負う、釧路市の保育の質の向上には欠かせません。ひとつひとつの保育園では限界がある以上、それがやれるのは行政以外にはないのではないでしょうか。
| 固定リンク
「市政と市議会」カテゴリの記事
- 6月議会報告のチラシ版下作成しました(2009.07.03)
- 賦課金問題は建設常任委員会でどう議論されたか(2009.07.04)
- 6月議会の質問と答をアップしました(2009.06.27)
- 阿寒川が増水、一部床下浸水の被害(2009.06.23)
- 農地法改正の認識と影響を問う(2009.06.22)


コメント